深海に生物の生態

現在、2,000種類以上が深海魚に該当すると考えられています。大きく2つのタイプに分けられており、海底付近に住む底生性深海魚と、海底から離れ中層を漂って生活する遊泳性(漂泳性)深海魚です。
底生性および遊泳性深海魚の生活様式はそれぞれ全く異なり、深海魚の生態を理解するためにろれぞれを区分して考えることは重要です。

太陽光の届かない深海には光合成を行う植物が存在しないため、深海における食物連鎖の基礎を支えるのは浅海の動植物です。

浅い海で消費しきれなかった有機物である生物の遺骸や排泄物は深海へ沈んでいきます、これはマリンスノーと称されて最終的に深海に降り積もる事になります。
沈降する有機物はオキアミやクラゲなど浮遊性の深海生物に消費されるほか、深海底に堆積した後、貝類やナマコ、クモヒトデなどの底生生物の食料として利用される事になります。

そしてこれら生物はさらに大型の深海生物によって捕食されて、深海で食物連鎖が形成されます。
深海は極度に高い水圧と低水温に囲まれた暗黒の環境であり、利用可能な総エネルギーは浅い海で生産される物のごく一部です。深海魚はこの極限とも言える環境に適応するため、浅海の魚類には見られない特殊な身体構造を持ち、独特の生息様式を得ています。

世界最深の海はサイパン東方のマリアナ海溝であることは知られています。最新の調査では水深10,911mとされていますが、1960年、深海調査艇トリエステ号に乗ったジャック・ピカールは、到達した最深地点(水深10,900m前後)で「シタビラメに似たカレイの一種」を目撃したと報告しています。